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明らかになる原爆投下の背景

昨夜録画しておいたNHKの「決断なき原爆投下」をある意味覚悟の上、見た。
結果的に悔しくて悔しくて涙が出てしまった。

「原爆投下が戦争を終結させ、多くの米人兵士の命を救った」という原爆投下妥当論の根拠はトルーマンの保身から出た、後付けされた一言が、一般に受け入れられやすい論拠となって浸透していった、という。

NHKドキュメンタリーはルーズベルト大統領が始めた原爆作戦、「マンハッタン計画」は、いろんな不幸が重なって挙行に至った、と伝える。
1 まず、原爆を作成できる国力があった。物資、人材とともにそれを完成できた。
2 そしてその作戦を推進していた軍の責任者グローブスなる人物が「完成したものを使用しなければ巨額の費用をつぎ込んだものが無駄になる、と議会から批判される」という、つまり「無駄にはできない」という信じられない理論を展開する。
3 そしてそれを英知で持って阻止できなかった気弱で怠惰とも言える認識不足な人物が大統領になってしまったこと。トルーマンはルーズベルトが始めた原爆作戦「マンハッタン計画」を自動的に引き継ぐ形になったが、彼は日記の中で「国のトップとしての決断は重荷だ」と記し、このドキュメンタリーの中でも紹介される。

これまで私が聞き及んでいた「トルーマンが原爆の威力を知りいたいので使った」というトルーマンの好奇心説を信じていたけれど、
昨日のドキュメンタリーではトルーマンはただの気弱な小物で、もっと悪い奴がいた、という構図になっていた。
このドキュメンタリーは作成に歳月を要したという。そりゃそうだろう。こんなアメリカにとって恥ずかしい真実を誰が暴露したいものか。だけど真実の状況を知るアメリカ人識者が日本のテレビのインタビューに答えた。
私は、静かに歴史の一ページがめくられたような気がした。

オバマ大統領は、当時の状況は把握した上でのこの春の広島訪問だったと思う。



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Commented by 不来方史郎 at 2016-08-11 22:13 x
余計なお世話かもしれませんが、「決断なき原爆投下」の内容は、間違ってます。例えば、こういう史料があります↓
http://nuclearfiles.org/menu/library/correspondence/truman-harry/corr_truman_1945-08-09.htm
トルーマンが、アメリカ人の命を救うため、信念をもって原爆投下を決断したことをうかがわせる史料です。
ところがこの史料、番組中では真逆の意味に訳されて紹介されていました。

そして原爆投下の理由は、ものすごく込み入っていて簡単には説明できないんですが、アメリカ人の犠牲を最少にしつつ日本を無条件降伏させるには、おそらくそうする以外なかったと考えられます。
つまり、それこそがトルーマンの意図であったと。
Commented by jmtravolta_johnta at 2016-08-14 09:45
コメントありがとうございます。ご提示のサイトをチェックし、目を凝らして読んでみたのですが、どの部分が真逆の意味に訳されていいたのかわかりません。真逆に捉えるとこれは大きな誤解では済みませんよね。私は当時の戦況からして米人兵士の命を救うため、というのは論拠としてとても弱いと思います。重いテーマですし、私がどうのこうの言ってもごまめの歯ぎしり(^^;)ですが、引き続き考えたいと思います。

Commented by 通りすがりのもの at 2017-02-01 23:03 x
私もこの番組は見ました。
おそらく、この番組は事実だと思います。

トルーマンは気弱な人物と思われます。その後の彼の行動を見ても、そうと思います。結局のところ、その性格をスターリンにつかれ、東西冷戦にもなったと思います。ルーズベルトのままならおそらく、スターリンもあまり強気には出なかったと思います。
Commented by 通りすがりのもの at 2017-02-02 05:00 x
先程、コメントしたものです
不来方史郎なる人物、この方他の方のブログでも同様な意見を開陳していますね。この方の示したURLのトルーマンの手紙が「信念をもって原爆投下を決断した」にどうしたらなるのか不思議ですがね
トルーマンは「確かに後悔」とはいってますがね、信念をもった判断は普通は後悔しないでしょう。


Commented by jmtravolta_johnta at 2017-02-02 07:20
「通りすがりの者」さま
コメントありがとうございます。先日再放送されていましたね。あの番組でトルーマンの手紙がアップで映されてましたが、誤訳や曲解をしようのない英語だったと思います。

こういう番組が放映されるのはアメリカ人にとってあまり愉快じゃないでしょうが、番組制作クルーの勇気を感じます。
この番組に反旗をひるがえすドキュメンタリーができたら私は是非見てみたいです。つくづく情報の真偽を見極めなければない時代になった、というより自分で判断して良い時代になったと私は思います。










by jmtravolta_johnta | 2016-08-08 09:58 | 日常 | Trackback | Comments(5)