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Kenya(8)マサイマラ国立保護区

2012年6月24日。
夜中に雨の音を聞いていた。
日の出とともに朝食。
(緯度の関係で年中日の出は6時半ごろ、日の入りは18時半ごろらしい。)
一夜明けて空模様はすっきりしないものの、雨に洗われた清清しい緑が目に優しい。
念のためカッパとかカメラのレインカバーを用意してクルマに乗り込む。
8時出発。
目指すはマサイマラ国立保護区。サファリドライブ三昧の一日。

夜中雨だったにも拘わらず道は思ったほどゆるくなっていなかった。
埃がたたなくていい塩梅だ。
国立保護区(NRと約す)や国立公園(NP)の周囲は針金で柵が設けられ、野生動物が外へ出ないようになっている。
サファリカーはしたがっていくつか有るうちの入り口から入ることになる。
その入り口への道は「アフリカンマッサージ」で、揺れと振動はかなりのもの。
少しは馴れたけれど、
雨季が終わるか終わらないかのこの季節、道が大きく掘れていて深さの知れないような水溜りもある
迂回するか?それとも・・・と言う場合、慎重なフェリックスは迂回道を探すがそれでも拉致が開かないこともある。
そんなときは斜め45度に振り向きざま「Hold on!]と低く、しかししっかり言いおいて、アクセルを踏み込むのだ。
なんだかかっこいい(^^)。
大抵はぬかるみにタイヤを取られることはなく通り抜けられ、皆で拍手したりしたが
クルマにはちゃんとシャベルも積んであったのを思い起こす。
「サファリラリーってこんなんかなあ」などなんでもわくわくしてしまう私はお得な性格(笑)
Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_8151797.jpg
道端には見分けられるまでになったガゼル、インパラが呑気に草を食む。
まだ保護区の外なので捕食動物はいませんからね。
ガゼル、インパラは「鹿」に似ているけれど「ウシ科」だそうだ。
他にトピ、アーテビースト、ディク・ディクなどフェリックスは瞬時に見分けて我々に知らせてくれる。
写真はディクディクのカップル、50センチほどの小ささでもウシ科。
車窓から撮っているので鮮明ではないのが残念。
肉眼で見たのは一瞬だったので写真を拡大して初めてこのつぶらな瞳の愛くるしさがわかった。
なんでもカップルは一生添い遂げるそうな。
フェリックスに「No divorceね」というと大きく頷いた(^^)

入り口に到着、入園の際書類を見せたりの手続きがあったようだ。
勿論無料ではないので旅行費用に含まれている。
一人80米ドルだとか。

中の道は舗装こそされていないけれど悪路ではない。
他にも様々な外人を乗せたサファリカーとすれ違う。
なぜか白人は笑顔で「やあ」みたいな手振りをするけれど、
アジア人(中国人、韓国人、日本人)はニコリともせずすれ違う。
それはどうでもいい。

Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_1146125.jpg
まずヌーがいた。一頭だけのロンリー・ヌーや数頭でいたり。
タンザニアから大移動するので有名なこの黒いウシはなかなか面白い姿をしている。
よく見ると遠くに群れもあった。
「ア・ロット・オブ・ヌーやなあ!」というYさんに、車内は沸く。
みな機嫌がいいのでそのくらいのことでも楽しく可笑しく笑えてしまうのだ。

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動物を効率よく見つけるためにクルマ同士無線で情報交換している。
フェリックスが無線で何か言ったと思ったら「サプラーイズ!」とにっこり、そして急発進した。
しばらくして数台の車が止まっているところに到着、無線を切りエンジンも切る。
メスライオンがいた。
涼しいので隠れないで出てきている。夜中に狩をしていまうとうとしているところなのだ。
ライオンは人が自分に危害を加えないということを知っているから
襲ってこないのだ。だけど人がクルマから出るとそれは一変する。
このあたりで青空トイレはできません、ということ。
ライオンを取り囲むのは今は数台だけれど、何と言ってもライオンはサバンナのスター、
ハイシーズンには「ライオン渋滞」ができて、取り囲む順番待ちの行列ができるそうな。

(このあとは記憶とビデオ映像を参考にして順不同でのメモになる。)
居眠りするメスライオンを散々冷やかしたあと移動する。
見慣れない実をつけた木がある。
「ソーセージツリー」という。実がフランクフルトぐらいで沢山ぶら下がっている。
食べられないけれどお酒につかわれるとか。

遠くの木立に目をやるとキリンの首の模様が見え隠れする。
アカシヤの葉っぱを食べているのだ。
このときは2頭だったが、あとで草原を歩くキリンは7頭も一度に見た。
首が秩序を保とうとしているかのように正確に60度位に斜めをキープして平行に動くのが面白かった。
双眼鏡で見ると呑気そうな可愛い顔も見える。
Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_21215138.jpg
キリンは目がいいし、高みから見下すので捕食動物の発見が早い。
同時にキリン自身も敵からは発見されやすいということだけれど、キリンが餌食になったという話は聞かない。のっそり歩いているようだけれど、実は速い。一歩が大きいから走って逃げれば速いんだろうなあ、と想像する。

象がいる。目を凝らすと沢山いる。
小象も親(母象)にくっついて動いている。
ここでもエンジンを切って、しばらく象を愛でる。
風の音、草をむしりとる音、我々の固唾を呑む音(笑)・・・
象はお尻をこちらに向けて脱糞したり、おしっこしたりの大サービス(笑)
引き抜いた草を鼻でぶんぶん振り回すのは根っこについた土を振り払っているんだと。
そうしておいて口に入れる。
そのときだった。
側にいた小象が鼻をかあちゃんの口にう~んと伸ばして母ちゃんの口から草を横取りした!
「わあ、母ちゃんのをとったよ、かわいいね~」ともうギャラリーは大喜び。
「母ちゃんの草・横取りシーン」はビデオにも撮れた!!

再び移動。。Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_11383195.jpg
アカシヤの木に何かボクシングのサンドバックのようなものがぶら下がっている。
双眼鏡で見ると何かの動物。
「あれは豹の獲物。枝に運んでゆっくり食べる。」
彼は英語のWarthogではなく、日本語で「イボイノシシ」だと言った。
肝腎の豹は残念無念、見られない。
すかさずYさん、
-「豹の、朝どれイボイノシシ天日干し」(笑)
-「座布団一枚」(笑)

午前中は雨粒が時々落ちてきていたのでフェリックスはサファリカーの天蓋(?)を上げたり下げたり、
その都度運転席から降りて我々の求めに応じてくれた。

お昼はピクニックポイントみたいなところでボックスランチを食べる。Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_11532859.jpg
人が大勢いて既に食べ終えた人もいる。
ベルベットモンキーが食べ物を狙っていて、
添乗員のKさんはパンとオレンジを二度に渡って取られてしまった。
近くにマラ川があり仔カバが母ちゃんカバにくっついている。
ちなみにこの川はヌーの大群がワニを警戒しながらドッと渡るので知られる。
トイレに行く途中でカラフルなトカゲ、レインボーアガマのカップルを見る。誰も人を見て逃げないのがいい。

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次に見たのはオスライオン、朝見たときは草腹に突っ伏して爆睡中だったのが今度はちゃんと起きていた。
タテガミがはえそろってなくて額の上にそれらしいものが生えているのはまだ若いからだと。二歳半ぐらいだろうと言う。
じっと見守るとクシャミをしそうになったが、不発に終わった(^^)
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ざっくりダイジェスト的にメモしたけれど
この間NRの中にある豪華ロッジでトイレ休憩、中のブティックでお買い物も。
サファリドライブ中のトイレ休憩はロッジとか土産物店などを利用し、青空トイレの心配はなかった。

鳥も沢山見た。Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_21203583.jpg

遠めには低い木としか見えなくても、フェリックスがダチョウだというと、ちゃんとダチョウだったし(^^;)
優美なホオジロカンムリヅルの夫婦も見た。
動物以外では電波塔が木に似せて作ってあってとても「らしい」と思った。

またタンザニアとの国境にもアクセスし、記念写真をぱちり。
Kenya(8)マサイマラ国立保護区_d0207297_11565347.jpgインテリで誠実なフェリックスに惚れこんだ私は彼とのツーショットも(#^^#)
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例年この頃には既に沢山のライオンを見ることが出来るそうなのだが、今年は
少ないのだと。そういえば気象の異変で昨日のフラミンゴも期待外れだった。
チーターの家族に会えなかったことなど少々心残りはあったが、
それでも十分楽しんだ感があり、この日のサファリドライブは終わる。

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by jmtravolta_johnta | 2012-07-02 10:59 | ケニヤ旅行 | Comments(0)

日々歳を重ねていくだけ、という普通のお婆さんの日記。


by じょんたのおばあちゃん
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