ベトナムの交通事情
2012年 01月 14日
ベトナムの公共の交通機関は汽車と飛行機とバスで、
電車はもとより地下鉄もない。
汽車は週に29便あるだけだという。
線路は単線のものしか見かけなかった。
だから通勤の足としての「バイクがないと就職は難しいのだそうだ。
クルマはべらぼうに高いから一部の富裕層に限られるとか。
旧正月で実家に帰る人たちは汽車にのるか
あるいはバイクに家族全員乗って何時間もあるいは何日かかけてたどりつくのだろう。
南北を結ぶ国道一号線を我々のバスもバイクを何台も追い抜きながら走った。
見ているとバイクのための補給所のような街がいくつもあり、
「門前町」ならぬ「路前街」の様相を呈していた。
わずか5泊6日の旅行で駈足で回った程度なので
印象、でしかないけれど
どうしても日本と引き比べて考えてしまう。
日本で公共の交通機関が発達したのは
19世紀半ば、鎖国の夢から覚めたときに
先人が「脱亜入欧」を国是に早くからインフラの整備が国の基礎になる、と考えたからだろう。
まだちょんまげだった日本人がパリ万博の見学にも行ってるし、
欧州に人を送り込んでヨーロッパ文化を学び、
持ち帰って、模倣ではあっても構築する力があったのは幸いだと思う。
これは日本が列強の餌食にならなかったことが大きい。
中国に1000年、フランスに200年支配され、そのあとはアメリカに20年。
独立を保持できた日本とベトナムとの差はこのあたりにあるような気がする。
また日本に狂気の独裁者が出なかったことも幸いしているだろうか。
隣国でアヘン戦争のようなことが起きて国が崩壊していくのを
対岸の火事とはとらえず、危機感をもって国の舵取りをしてきた賢人が輩出したのも幸いだったと思う。
ガイドさんは「ベトナムに新幹線を作るとしたら日本製に決まっていますね」
と言ったがそりゃ中国製などとんでもないでしょ(笑)
ただ新幹線はかなり遠い将来になりそうだと。
font>
by jmtravolta_johnta
| 2012-01-14 08:35
| ベトナム旅行
|
Comments(0)