人気ブログランキング | 話題のタグを見る

(2)中国語と日本語

2002年7月から2003年2月まで上海に住んだ。
北京語を習いに通った学校はTLI,台湾の中国語学校でなかなか定評がある、とは後で知った。
日本人も多かったが欧米人も沢山いた。

私のクラスは日本人の太太(奥さん)5名のクラス。
老師(先生)は北京から派遣されてる趙さん。
恰幅がよく、一見きつい顔立ちだけど笑顔が優しくてほっとしたものだ。
宿題はきっちり出る。
週三回通ったので結構忙しかった。
授業は午前中に二こまくらい受けるのだが
緊張の連続、5名しかいないからすぐに当てられる。
答えられないと結構嫌味を言われる、
と思ったけれど
嫌味ではなく
嫌味と感じるのは日本語と中国語のビミョーな関係にあるのだと気づいた。

例えば
何か質問され、苦し紛れに答えをひねり出すと
「○さん、ヘン・ジャオフア」と先生、ニコニコして言う。
「ヘン」は「とても」の意味、とはわかるけれど
「ジャオフア」は初耳。生徒同士で顔を見合わせていると
板書してくれたのは「狡猾」。

知恵が回る、とかずるい、程度の意味で使っているのだろうか、
しかし「狡猾」などと生まれて一度も言われたことがない言葉だよ・・・
生徒5人でちょっとざわつく。
先生はベテランなのでこういう反応には慣れているのだろう,
泰然としている。

そうなんです、中国語の「狡猾」には狡猾、という意味もあるけれど小賢しいとかずるい、
という程度までカバー範囲が広いようなのだ。
他にもいろいろあることに思い当たる。
「ちょっとお願いして良いですか」と人の手を借りたいときに、助けるという意味の「幇助」を使う。
幇助ときいて「自殺幇助」など思い浮かべる日本人は少なくないと思う。
かといって「簡単」などニュアンスそのまま日本語で使っている例もある。
でも、大体において
大和言葉と中国語は微妙にずれていたりするから
同じ漢字を使っていても日本人にはニュアンスが少し違ってくる。

英語と仏語にも似て非なる語彙、faux amisがあるし、仏語とイタリア語にもあるのを知った。
これは中国語と日本語にもある。
よく知られているのは「手紙」ー中国ではトイレでしか使わない。
郵便で扱うのは「信」、など等。

同色異文化
同色であるからこそ誤解が生まれる
同じ漢字を使うから理解しあえるという思い違い
片言の中国語、日本語は誤解を生みやすいかも、
英など第三ヶ国語を介せば?
(書きかけ)

名前
URL
削除用パスワード
by jmtravolta_johnta | 2011-08-20 08:59 | 旅行 | Comments(0)

日々歳を重ねていくだけ、という普通のお婆さんの日記。


by じょんたのおばあちゃん
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31