「老人ホームは退屈で・・・」

大阪在住の友人のスミさん(仮名)から金曜日の夜突然電話があった。
「研修で上京しているが、明日は一日余暇が出来たので埼玉県上尾市にある某老人ホームにいる知人を尋ねたい」という。出かける前に行き方を調べたのだがメモを忘れてきたので調べようがない。で、私に電話をくれたのだ。
すぐにiPhoneで調べて電話をかけなおしたが、懐かしいスミさんとおしゃべりがしたくて行きかたを教えるだけじゃなくてアッシー君(古いね^^;)を買って出た。

上尾駅で問題なく待ち合わせでき、お花など買って件の老人ホームを訪ねると、
なんと現れた「老人」のKさんは86歳だが矍鑠(かくしゃく、こんな漢字なんですね^^;)としている。
90近いといえばなんとなくそれなりのイメージを抱いてしまうがKさんは「最近の若い者は」的なことは何も言わないし、えらそうに御託を並べたりしないのだ。
話が弾むこと、弾むこと。
もともと神戸出身の人なので私も土地勘があるし、スミさんについてきただけなのにしっかり会話に参加してしまった。
ひとしきり話してからKさん、ご自分の部屋へ案内してくれるという。
すたすたと先にたって歩くので、ズボンにはきっちりプレスしてあり、折り目がしっかりついているのが見えた。
エレベーターのドがあくとそのまま押さえて私達を通してくれる。
「わあ、レディーファースト!」と小さく叫んでしまった。
長い廊下を歩いてロビー風のところを通るときに「本物」の老人数人を見た。小さく縮んでしまったような躯体に寝巻きか何か分からないような衣服、白髪の頭は櫛をいれたのかどうか、口をぽかんとあけてテーブルを囲んで座っている。
通り過ぎる私達三人を見ているので会釈をした。
やはり、ここは「老人ホーム」なのだ。Kさんが異色の存在で、Kさんもやりにくいだろうなあ、相当我慢もしているんだろうなあ、と思い巡らす。

Kさんの部屋は一見オフィスみたいだった。
簡易デスクが壁際ではなく入ってきた人とは対面するような感じで設置してある。
DVDやMDがきちんと整理分類して壁一杯並べられていてライブラリーそのもの。
聞くと、日ごろは部屋にいてもすることがないから車で出かけるという。驚くのは、自分で運転する、というのだ。86歳ですよ!
行き先は駅前のヨーカドーとかカラオケ。
趣味の話などで盛り上がったあと出かけようということになる。
私達はお昼を食べていなかったのでヨーカドーの上でランチということになった。
本音は私達をカラオケに連れて行きたかったようだ。
でもスミさん、相手のペースに巻き込まれることはなく暇を告げると
「じゃ、ぶらぶら店内を見てからバスで帰ります」というKさんの言葉が、寂しそうに聞こえてしまった。

私は?
老人ホームではないので猫もいるし、出かけるときの許可もいらないが、
老後はどこでどんな生活を送っているのだろうか、とちょっと考えてしまった。
ここは
分譲マンションだけど住人がいつの間にか半分近く入れ替わっていて、
杖をついて歩くような高齢者が増えた。デイサービスの送迎車が何種類か来ているし、
私も、このまま老後、でもあまり困らないようだ(^^;)

今回は三つも(^^;)を使ってしまった・・・

by jmtravolta_johnta | 2011-04-10 18:21 | 日常 | Comments(0)

普通の毎日がありがたい・・・


by じょんたのおばあちゃん